RESCUE SQUAD レスキュースクワッド - FIRE FIGHTERS 消防・救助・基礎知識

これを読まずしてRESCUE SQUAD & FIRE FIGHTERSの本当の良さは分かりません!
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エンジンカンパニー(Engine Company:ポンプ車隊)
地域によって多少異なるが、それぞれのENGINE CO.(ポンプ車隊)は一人のOFFICER(隊長)と4〜5人のFIREFIGHTER(隊員)で構成される。5人体制の場合の人員構成は、NOZZLE(放水士)、BACKUP(隊員、NOZZLE MANのフォローを主な任務とする。)、DOOR、CONTROL AND FORCIBLE ENTRY、とCHAUFFEUR。4人体制の場合は、一般にCONTROL MANが基本的な任務を終えた後、DOORの役割もこなす。それぞれの隊員はホースストラップ、スパナ、ドアストッパー、懐中電灯を装備している。

火災現場における各ポンプ車隊のオペレーションは、
現場に到着する順によって決まるのが一般的である。一番最初に現場に到着した隊の隊長が、基本的な戦術を決定し、後続の隊の役割を決める。この後、実際のオペレーションに移る。後続の隊は、決められた役割を果たす。後続部隊は、現場に到着するまでに無線で現場での任務の確認を行う。特に指示がなかった場合は、COMMAND CHIEF(一般には大隊長)に状況報告を兼ねて、指示を仰ぐ。
火災連絡が入ったにもかかわらず、正確な現場が分からないときには、報告のあった場所より1ブロック(区画)離れた場所から火災現場のシグナルを探す。もしこの時、ポンプ車隊とはしご車隊とが合流してしまった場合、ポンプ車隊、はしご車隊の順で火災現場区画に入る。

・1番に現場に到着した隊長は状況分析をするために以下の項目を隈無くチェックする。
1)時間、2)要救助者の有無、3)場所、4)建物の高さ
5)構造、6)居住状況、7)出火元と広がりの状況、8)水源
9)道路状況、10)防災装置(スプリンクラーなど)、11)天候、12)ポンプ車とその装備

・もし到着の際に人命が危険にさらされていて、且つはしご車隊がまだ到着していない場合、LIFE SAVING OPERATION(人命救助作戦)がすぐに開始される。この作戦行動には以下の3種類がある。
1)RAPID ATTACK ON THE FIRE(迅速な消火作業)
2)PHYSICAL RESCUE COORDINATED WITH THE FIRE ATTACK(消火作業と平行して要救助者の救助作業)
3)RESCUE WITHOUT COORDINATED FIRE ATTACK(消火作業をしない救助作業)

ポンプ車隊の隊長は到着済のはしご車隊や他の部隊から火災の広がり具合や状況をラジオ無線で確認をする。もし、はしご車隊が到着していない場合は、隊長が直接火災現場へ入り火災の状況の調査、及び要救助者の有無を確認する。逆に、既にはしご車隊が現場に到着していて突入口を確保している場合、(ポンプ車隊の)隊長は直接火災現場の真下へ向かう。そこ(火災の真下の場所)で現場のレイアウトを把握し、穴を開ける為に天井をチェックする。その他に、構造上のウイークポイントの把握も行う。この後、火災現場へ赴き消火チームと合流する。この間、消火チームは放水の準備(ホースのストレッチング)を進めている。

放水準備(ホースのストレッチング)は、
様々なものを利用して行われる。吹き抜けや非常口、持ち運び用はしご、隣接した建物など様々だ。

・75'3/8" Utility Rope(約22.9mの多目的ロープ)は、色々な条件下で使用される。

・ホースのラインは全員の協力によってなされる。時には、後続の隊員の協力を受けて完了させる場合もある。最初に到着した隊の隊員達がホースラインの先頭に立つ。その隊の先頭にはNozzle man、その後ろにはBackup manが続く。Backup manは、Nozzle manの後方でホースラインの修正や、Nozzle manが炎に向かっていく際の、文字どおりバックアップをする。三番目に位置するのがDoor manだ。Door manは水源(多くの場合は通りに面した消火栓)から消火現場の建物内へのルートを確保し、且つホースラインの弛みを直していく。Door manは建物内階段を使用する他のチームと一つ上の階で消火をしているチームの連絡係も務める。

・最初に到着した隊のControl manは、必ずラインの最後尾を担当する。Control manは他のメンバー同様forcible entry(建物内のファイヤーアタックチーム)をする事もある。ホースラインを敷き終えた後は、Door manと共にNozzle manとBackup manのフォローをする。(4人編成の場合はDoor manはいない。)

・最初に到着した隊の消火準備が整うと、隊長がウォーキートーキー(ラジオ無線)でオペレーションを指揮する。隊長のポジション(規定の位置)は決まっていないが、たいていの場合先頭のNozzleチームに位置する。消火作業中は絶えず無線で他の隊や大隊長などに状況報告をする。報告する内容は火災状況やバックドラフト、フラッシュオーバーの起こる可能性について等である。

・ホースから放水される水は色々な形で使用される。換気をするために窓ガラスを割ったり、水を粒子の細かい霧状にして部屋に立ちこめている煙を取り除いたり、床などをきれいに拭き去るためにも使用するし、火災の起きている部屋(または階)の気温を下げる為などにも使われる。消火作業の最初の段階は天井に向けて真っ直ぐ放水する。この時の放水のやり方は、左右に振るやり方と、時計回りに小さな円を描くやり方の二通りがある。ロールオーバーやフラッショオーバーの起きる危険を回避するために、天井あたりに溜まる高熱の空気に向けて水を放出する。核となる火元に放水が達するようになると、徐々に放水の位置を下げて、一気に火勢を弱める。

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OSHA
OSHAはOccupational Safety & Health Administrationの略称で、労働者の安全と健康を管理・監督する組織である。そのための労働環境や作業着などに関する基準を設けている。消防や救助という危険と背中合わせの業務に携わる作業着は、最低でもこの基準をクリアする必要があるといえる。
現在OSHAでは、より高いレベルの労働環境を作るべく、そしてさらなる効果的な提案が出来るようクリントン政権下で五カ年計画を立て、新たな基準項目の設定を急いでいる。

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オレンジカラー
国際救難色として世界中の救急・救助関連アイテムに使用されている色、それがオレンジだ。視認性が高いオレンジ色は救助用浮き輪やライフベストなどに使われているので、一般の人にも漠然とではあるが、認知されていると言えるだろう。日本の消防関係者が『オレンジ』というと、それはレスキュー隊(救助隊)を指す。これは、日本のレスキュー隊のユニフォーム(つなぎ)がオレンジ色であることに由来する。

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Geiger Counter
ガイガーカウンターとは人体に害を及ぼす放射線の数を記録する装置の総称。被爆した恐れがある場合や放射能のレベルを計測するために使用する。先の東海村原発事故の時にもガイガーカウンターが活躍した。本格的な大型機器から携帯用ポケットサイズのものまである。

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臥煙(がえん)
旗本や与力指揮の下、火事場の最前線で活躍したのが、通称『臥煙』と呼ばれた中間という身分のものたちだ。全身刺青に法被一枚という出で立ちがトレードマークで、煙に伏せながら火消にあたった事が名の由来とされる。

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階級章
アメリカ合衆国の階級章(ランク・バッヂ)は丸い形をしており、中心に象られたデザインとその数で階級と所属部隊が分かるようになっている。ポンプ車隊員(Engine Co.)はメガホンを象ったデザインを使用し、はしご車隊員(Ladder Co.)はアックスのデザインを使用する。モチーフになっているメガホンは、昔火災を知らせるために使用していたもので、アックスははしご車隊員が換気のために壁や屋根を壊すために使用する。それらのデザインが1本の場合は司令補(Lieutenant)、2本だと司令(Officer)というようにランク分けされている。

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Carabiner
登山家などが山岳地帯で行動する際に携行する軽合金製の輪。ハーケン(岩釘)など確保の支点とロープを連結する時に使用するほか、いろいろな用途に使用できる。斜面や足場の定まらない場所ではロープとカラビナは必須のアイテムと言える。マウンテン・レスキュー隊員たちにとってもロープと共に無くてはならないアイテムだ。
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キャプテン
Engine Co.(ポンプ車隊)の構成員の1人。日本の隊長などに相当する。
火災現場での名称はキャプテンで統一されているが、平時ではChief(チーフ)などと呼ばれることもある。4〜5人で構成される消火隊の長で現場でのあらゆる指揮権が与えられている。ノズルマンの後方に位置し指揮することもあるが、大抵は少し離れた安全な場所から指示を出すことが多い。隊員の指揮の他に、現場の総責任者であるCommandChiefに逐一、現状を連絡することも大切な任務の一つである。

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Crash Tunout Coat
AFR(Air Force Rescue 別名:Crash Rescue)が着用する対航空機火災用の消防服。
通常の防火服とは違い一般には“耐熱服”と解釈される。通常火災とは比べものにならない爆発力・燃焼力を持つジェット燃料の火点に近づき消火活動、または救助活動をするための専用服。摂氏1,000度以上の異常高温を吸収しない特殊な素材で作られている。

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クラッシュレスキュー(CRASH RESCUE)
CRASH RESCUEはその名の通り“クラッシュ”現場で活躍するレスキューユニット。
アメリカにある数多くの空軍基地などには必ず配置されている部隊だ。ジェット燃料を積んだ航空機などのクラッシュ事故の際には危険を顧みずに消火・救出活動にあたる。普通の消防士が身につける防火服(TURNOUT COAT)ではなく彼らは特殊なCRASH TURNOUTを装備する。彼らは防火フード、クラッシュターンアウトコート、クラッシュターンアウトパンツ、グローブ、セーフティブーツと全身を完全装備して業火と戦うのだ。我々がこの2月に訪れたカリフォルニアにあるEDWARDS AIR FORCE BASEは全米で2番目に大きな空軍基地で、5つもの消防署(FIRE STATION)があった。隊員達は出動命令から1分で出動できるよう訓練されていて実際に我々にその感嘆すべき技術を見せてくれた。 

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GLOBE
1887年に創業したGLOBE社が最初に成功したのは機械工などが着用する安全性の高い作業服であった。この成功で自信を深めたGLOBE社は19世紀末には既に消防服を世に送り出している。1970年代に入り消防服産業の競争が熾烈になってくると、GLOBE社は自社のスポーツラインを閉じ消防服の生産ラインを倍にし対応した。現在では、世界を市場とした有力な消防服メーカーとしてクオリティの高い製品を製造・販売している。

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ケブラー®
化繊開発を得意とするデュポン社が生み出した、強力ナイロンを遙かに凌ぐ高強度素材がこのケブラー®だ。ケブラー®は強度、弾性に優れているだけでなく、耐衝撃性や耐切創性にも優れている。また良好な耐熱特性をを持つため、光ファイバーの補強材、ファイヤーマンコート等の防護衣料、コンクリートの建造物補強など幅広く利用されている。
1970年代前半にデュポン社によって開発されたこのパラアラミド系繊維、ケブラー®は、現在世界の至る所で、色々な用途に使用されている。恐らく、人類が開発した有機繊維の中で、我々の社会生活に最も貢献している素材であろう。
RESCUE SQUADでもこのケブラー®をふんだんに使用したラインがあり、好評を博している。格子状に織り込んだケブラーが『切れ』『裂け』に対して圧倒的な強さを見せ、その強靱さは“レスキュー”が持つ『強さ』を連想させる。

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ゴアテックス
『透湿防水』といううたい文句で世界を震撼させた素材/仕様の名称。
体から発生するムレの原因である水蒸気は外へ、そして雨などの水や風を全く通さないという、一見相反する矛盾したようなコンセプトを実現させた素材である。雨は通らないがムレが酷い、といったレインコートの常識を打ち破るなど、あらゆるフィールドで採用され、革新的なウエアを生み出す要因を作った。アウトドアの世界に止まらず、消防や救急といったフィールドでも大活躍している。

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小林防火服
小林防火服株式会社(以下、小林防火服)は慶応3年に創業し、現在に至るまで一貫して防火服を手掛けている老舗だ。明治19年、前身である小林刺子店が警視庁消防部(現東京消防庁)から消防刺子の受注を開始。昭和20年、横浜市消防局、防衛庁、海上保安庁からも防火服の受注を受け始める。この頃になると刺子生地一辺倒だった防火服の分野に新素材を積極的に導入するようになる。防水防火加工生地、ネオプレン加工生地、ガラス繊維生地等が研究の対象となった。
その後、アラミドシルバー®防火服を発表。続いて新素材、新デザインのファイアーファイター®シリーズで全国展開し、2008年には最新のスーパー繊維を採用した新商品ブラックテック®を発表した。小林防火服は防火服をはじめ、ブーツ、ヘルメット、グローブなどを製造し、東京消防庁、横浜市消防局、川崎市消防局、海上自衛隊、皇宮警察本部、海上保安庁など錚々たる組織に提供している。この事からも、そのクオリティの高さを窺い知ることができる。弛まぬ努力と情熱で140年以上の歴史を誇り、最高級の防火服を作り続けている小林防火服。その“凄さ”を手に入れてもらいたい。

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コーストガード(沿岸警備隊)
アメリカの沿岸警備隊(U.S. Coast Guard)の歴史は古く1790年までさかのぼる。その組織形態や業務は今に至るまでに大きく変化してきた。創設当初は海上の関税徴収を目的として組織され、現在の沿岸警備隊の名称になるまで何回かの変更があった。そして第二次世界大戦の終わりの頃にようやく現在のような活動範囲になった。
現在の任務の主なものは、遭難救助以外に関税、麻薬の取り締まり、航海規定などの法の執行、海の環境保護などがある。
海上での法の執行者としてある程度の武装しているが、所属は国防省ではなく交通局である。ただし米国沿岸警備隊は米国が参戦した戦争に毎回参戦している。ベトナム戦争や湾岸戦争なども例に漏れず参戦した。実際の役割は海上での経済封鎖などで、直接的な侵攻作戦には基本的に参加しない。
コーストガードの最も重要な任務はやはり捜索・救助活動(Search and Rescue)であり、大小の船舶や航空機、ヘリコプターを駆使し、一人でも多くの人命を救う努力をしている。

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Search & Rescue
サーチ(捜索)とレスキュー(救助)作業を指す総称で“SAR”と頭文字を取った略称でも呼ばれる。
消防の世界だけでなく警察や軍隊でも使われる国際的に広く使われる用語。遭難者に対し広域に行われる救助作業で、特に捜索には多くの人員を割き早期発見に努める。捜索対象となる地域は山岳、河川・海上にとどまらず都市にまで至る。そのため、捜索・救助手段も多岐に渡り、それぞれに有効なツールが開発されている。

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Search & Rescue Dog
するどい嗅覚を生かした捜索を任務とし、捜索・救助活動(Search and Rescue)ための訓練・試験をパスした犬。
特に活躍するのは雪山や都市災害。遭難者が雪で埋もれ一見しただけでは遭難者を確認できないような時や瓦礫の下の生存者を捜索するときなどに活躍する。品種で多いのはゴールデン・レトリバーやシェパード。

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Survival Kit
サバイバル(山岳地帯など)の際に最低限の必要物を携行サイズの入れ物にとりまとめたもの。
一般には持ち運びに不便が無く、ポケットなどに入れられ、且つ防水機能を持つ入れ物が推奨されている。手頃な物では、シガレットケースなどが挙げられる。
実際にもっておくと良い、とされるものは以下のようなものになる。

1)丈夫なアルミニウム・フォイル(調理・シグナル用)
2)丈夫なビニール袋・ジップロック付き(水や食料の保存用)
3)緊急用アルミニウム・ブランケット(体温維持・シグナル用)
4)ホイッスル(警笛・シグナル用)
5)コンパス
6)マッチ・ろうそく(明かり・点火用)
7)ブイヨン・塩(調理味付け用)
8)ソーイングキット(衣料修復用)
9)小型10得ナイフ
10)ろ過器
11)シグナルミラー(シグナル用)
12)飴・チョコレート(緊急用食料)
13)ロープ
14)ファースト・エイド・キット

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Salvation Army Truck
大規模な事故や災害が起きたとき、エマージェンシーユニットは現場付近に長期滞在することになる。当然疲労や空腹に襲われる。こうなるといかに鍛えた経験豊かな隊員達もいつも通りに働けない。そんな時に活躍するのがこの“救世軍”のトラックと名付けられたSalvation Army Truckだ。大型トラックの荷台には仮眠施設や軽食・コーヒーのサービスが用意されている。大規模災害などには必須の特殊車両と言える。

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刺子袢纏
鳶職人を中心とした町火消が好んで愛用したのが、刺子袢纏(さしこはんてん)と呼ばれる木綿の袢纏だ。吸水性に優れる刺子にたっぷりと水を含ませ、火の粉舞う火事場に飛び込んでいった。刺子袢纏は、今風に言うとリバーシブルになっている。おもて面は至ってシンプルな模様になっていて、火事場にはその面を上にして出場した。『め組』などと描かれたものが、おもて面にあたる。しかし刺子袢纏の奥の深さはうら面にある。江戸の刺青文化を踏襲したハデで鯔背(いなせ)な絵がうら面一杯に描かれている。侠気や鯔背を表現する、男らしいデザインのものが圧倒的に多い。龍や虎、水滸伝の絵などが多い。見えない裏側にこだわることこそが、江戸文化の『粋』だったわけだ。刺子とは綿布を重ね合わせ一面に細かく刺し縫いしたもの。また、そのようにして縫われたもの。保温力があり非常に丈夫なので、柔道着・剣道着・消防服などに用いられる。

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CRV(Crash Rescue Vehicle:空港用化学車)
日本では空港用化学車という名称で呼ばれる、飛行場に配備され飛行機事故や火災に対応する車両の総称。この大型化学車は運転席が中央に配置され広い視界が確保できる特徴がある。その運転席の真上、ルーフ部分には大型の放水砲が装備されている。この放水砲から大量の化学消火液や水を放出し、強力な航空機火災に対抗する。大型のものになると10,000リットルを超える容量を持つタンクを有する。これは、通常のポンプ車の約7倍の消火液や水を運べる計算になる。通常の火災と違い、現場でのコンスタントな水の供給が受けられない場合があるので、大型のタンクが必要となるのだ。


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CFD(Chicago Fire Department:シカゴ消防署)
アメリカ合衆国、第3の都市シカゴを管轄地とするシカゴ消防署の略称で映画『Backdraft』で一躍有名になった消防署。
シカゴ市の人口は約300万人で消防吏員は約5,300人。Engine Company(ポンプ車隊)は98隊、Ladder Company(はしご車隊)は59隊、地域ごとに分割されている大隊は全部で24隊、最大の部隊であるDivisionは、6隊ある。1998年度にトータルで出場した回数は約40万件。その内の約2/3を占める約26万件がEMSを必要とする救急出場だった。

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CPR(Cardio-pulmonary Resuscitation:心肺蘇生法)
CPRとは心肺蘇生法のことで、傷病者の呼吸・循環機能が停止しているとき、またはその状態に近い場合に施す人工呼吸と心臓マッサージの事を指す。CPRを施す対象者は脈拍が無く呼吸もしていない、もしくは呼吸をしていない人になる。
CPRは一般の人でも消防署などで受講するだけで行えるようになる。赤十字なども積極的に一般の人がCPR技術・知識を習得することを推奨している。この意味は非常に簡単である。バイスタンダーと呼ばれる疾病者の傍にいる人が適切なCPRを行うことが出来ればその人の命を救える確率が大幅に上がるからだ。『ドリンカーの救命曲線』によれば、呼吸停止から5分後に人工呼吸を始めると蘇生する確率は25%しかない。逆に2分で始めると蘇生する確率はグンと上がり90%となる。東京都内では救急車が要請を受けてから現場に到着するまで平均5分と言われており、この時間、呼吸停止の疾病者を放っておくことは蘇生する確率を限りなく低くすることになる。

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シカゴ大火災
時は1871年10月8日、イリノイ州の大都市シカゴ西部に住むオリーリー家。午後8時半頃、キャサリン・オリーリー(Catherine O'Leary)さんが、ランタンを持って飼育している牛の所へ乳搾りに行った。両手を使う作業のため、彼女は持ってきたランタンを傍らに置き、乳搾りを始めた。暫くすると、それまでおとなしくしていた牛がふとしたことから後ろ足でそのランタンを蹴ったため、辺り一面に炎が広がりだし、家畜小屋全体が炎に包まれた。この家畜小屋の火災を発端とし、約2日間にわたって猛威を振るったシカゴ大火災が始まった。
キャサリンさんの一家、近所の人々が総出で家畜小屋の火災を消し止めようとバケツリレーなどを行ったが、いっこうに炎の勢いは弱まらなかった。この初期段階で消し止められなかった一因としてファイヤーアラームが作動しなかった事が挙げられる。午後9時5分頃、バケツリレーをしていた内の一人が、ファイヤーアラームを鳴らそうとしたが、9時20分過ぎまで作動しなかった。その他にもいくつかの要因が絡み合い、結果としてアメリカ史上に残る大火災となった。

【主な要因】
・設置されていたファイヤーアラームが故障していた。 
・消防署に火災現場を知らせる指令員が間違った現場を指示してしまった。 
・この日まで、約14週間にわたって降水がなく町が乾燥しきっていた。結果として、その炎は全長約5マイル(8km)全幅約1マイル(1.6km)を壊滅させ、17,000棟以上の家屋を焼き、300人以上を焼死させた。

毎年全米で、防火週間(Fire Prevention Week)を10月8日のある週に定め、シカゴ大火災の周年記念にしている。大火災の発端になったキャサリンさんの家畜小屋のあった場所にシカゴ消防学校が建てられた。そこには、記念碑が置かれ、以下のような内容が記されている。

“1871年10月8日、シカゴ大火災はデコバン・ストリート(Dekovan St.)にあったオリーリー家所有の家畜小屋から始まった。強風に煽られ、市内の殆どの建物が木造であったがために、激しい炎が約30時間にわたって猛威を振るった。炎は10月10日早朝に降った雨に消し去られるまでに、シカゴ北部のフラートン(Fullerton)通りにまで広がった。炎を通った場所の殆ど全てが消失した。”

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シンサレート
軽量でありながら驚異的な断熱性能を持つ素材。
冬用のジャケットなどの中綿に使われる他、ファイヤーマンコートなどの防火服にも中綿として使用される。このシンサレートが世に出るまでは、ダウンがもっとも軽量且つ断熱性の高い素材であった。しかしシンサレートはそのダウンの約1.5倍の断熱性を持つ。他の中綿に使用されている断熱材と比較すると2倍以上にもなる。これまでは、防寒性を高めるため多くの中綿を使用し、その結果着太りしたようなシルエットが避けられなかったが、シンサレートを使用することによりファッション性、運動性も飛躍的に上がった。

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スターオブライフ
スターオブライフは救急医療のシンボルである。このシンボルは、救急医療用品や業務関連のグッズに使用される。このスターオブライフは当時National Highway Traffic Safety Administration(NHTSA)のEMSチーフをしていたレオ・R・シュワルツによって作られた。この当時、オマハではオレンジクロスと呼ばれる赤十字のシンボルを真似たものを広く使用していた。このオレンジクロスはオレンジの十字に白地を敷いた物だった。このシンボルは1973年にアメリカ赤十字から「真似だ」という批判を受けたために、新たなシンボルを創作する必要があった。

・スターオブライフの6つの“バー”にはそれぞれEMSの機能をシンボライズしている。
 1 DETECTION …覚知
 2 REPORTING …通報
 3 RESPONSE …出場
 4 On Scene Care …現場手当
 5 Care In Transit …搬送中手当
 6 Transfer to Definitive Care … 医療機関への引き渡し
※“Detection”が頂点で以下時計回り

マークの中心に描かれているのはギリシャ神話に登場するアスクレピオスの杖。
アスクレピオスは、太陽神で予言、音楽などを司るアポロの息子。ケンタウロスのケイロンから医術を教えられたアスクレピオスは死人まで生き返らせてしまうほどの名医となったが、その結果、死者の国の支配者ハデスの怒りを買い、ハデスの要求を受けたゼウスによって雷で焼殺された。そのあと彼は復活させられてオリュンポスの神々の仲間入りを許され、医神として人々の尊崇を受け、エピダウロスにあった彼の神殿はギリシアにおける最も重要な聖地の一つとなった。アスクレピオスの持っていたヘビの巻き付いた杖は、のちに医学のシンボルになった。アスクレピオスが普段持っていたヘビが巻き付いた杖は医療のみのシンボルである。翼を持った杖に2匹の交互に巻き付いたものは本来医療とは関係ないが、広義で解釈され使われる場合もある。この杖はヘルメスの杖と呼ばれギリシア神話に登場する伝達を司る神、ヘルメスのもの。STAR OF LIFEとは、すなわち“生命の輝き”である。

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S.T.O.P.
サバイバルを余儀なくされた状況に置かれた際にまず頭に浮かべなくてはいけない事柄の頭文字。そのまま“ストップ”と読む。
まずパニックになりむやみに動き取り返しのつかない事にならないよう止まる(STOP)。
そして冷静になることに努め、頭を働かせる(THINK)。
冷静さを取り戻したら今置かれている状況を正確に把握するため、周りを注意深く観察する(OBSERVE)。
そして生存するための策を練る(PLAN)。

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