これを読まずしてRESCUE SQUAD & FIRE FIGHTERSの本当の良さは分かりません!
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■ファイヤーボート ファイヤーボート(消防艇)は河川、港湾での消火や救助活動をサポートする船舶を指す。消火に必要な水を無尽蔵に使える強みを活かした消火活動を得意とする。それ以外にも陸上のポンプ車に水を供給したりもする。恐らく世界で最も有名であろうと思われるファイヤーボートはFDNYが所有する大型船、『FIREFIGHTER』ではないだろうか。1938年に竣工されて以来、今日に至るまで『世界最大のファイヤーボート』の座を守り続けているからだ。通常の乗員はパイロット(Officerと同等の役割を担う)1名、エンジンやポンプの管理を行うエンジニア2名、そしてエンジンからほとばしるオイルを拭き取るワイパーと呼ばれる隊員で構成される。この他数名のファイヤーマンが乗船し消火活動に当たる。 TOP ■ファイヤーマンコート アメリカのファイヤーマン達が火災現場で着用する重厚なコート。最新の化学繊維を複数使っているほか、パーツごとのディテールは全て現場からの声を元に開発された実用的且つ、機能的なものになっている。今一般に使われている主な化学繊維はNOMEX(耐火素材)、GORE-TEX(透湿防水素材)、Thinsulate(断熱素材)、Kevlar(耐熱・耐切創素材)、Scotch Lite(再帰反射板)などである。 機能面に目を向けると、まず代表的なのが一般に『ファイヤーマンフック』と呼ばれるフロントのフックだ。一刻争う中で瞬時に留められる機構を持つ。その他では、水がポケットに入り込まないよう取り付けられた大きめのフラップや、水が入ってしまったときにポケット内で溜まらないよう隅に空けてある小さな穴、などがある。 主な製造メーカーは『Morning Pride』『LION』『globe』『Fire-Dex』などがあり、各社が激しい受注競争を繰り広げている。そのため、ファイヤーマンコートのクオリティはあらゆる部分で進化し続けている。このことは、ファイヤーマン達にとって自らの安全を考える上で、好都合とも言えるだろう。 TOP ■ファイヤーマンの祈り 【訳詩】 緊急の命を受けたとき 神よどこで炎が吠えようとも 尊い命を救う強靭な力を与え給え 小さな子どもから老人まで 炎の恐怖から救い出すパワーを与え給え か弱い叫びも聞き逃さず 素早く火を消し去る力を与え給え 私は天職に従い生命の全てを賭け人々と財産を守りたい そしてもし神よあなたの意志に従い 命召されるときはわが子と愛する妻に あなたの慈悲を与え給え エーメン このファイヤーマンの祈りは、現代アメリカのヒーロー、ファイヤーマンの心情を見事に歌い上げている。このことはアメリカのほとんどの消防署にこの詩が掲げられていることを見ても分かる。そして、“愛と勇気”をコンセプトにしているRESCUE SQUADにとってもこの詩は大きな意味を持っているのだ。 TOP ■ファイヤーマンブーツ ファイヤーマンの足下を危険物や熱から守るブーツ。消火現場の足下には、ガラス破片などの危険物、オイル、水など色々なものがある。これらからファイヤーマンを守るため様々な工夫がなされている。絶対の安心感をファイヤーマンに与えるため、もっとも厳しい審査基準を設けているNFPAの認可が下りたものが一般に使用されている。高温によるヒートテストを始め、電流を流す電気テストや圧力テスト、衝撃テストなど10種類以上のテストをクリアする必要がある。これらのテストを全てクリアするため、ファイヤーマンブーツは様々な特殊素材が幾層にも分かれて使用されている。 表面には耐火性ポリラバー、インナーには裂けに強いケブラー、防水・通気に優れたゴアテックスなどが使われている。ソールはオイルなどでも滑りにくい特殊ラバーを使用している。 TOP ■ファイヤーマンヘルメット ファイヤーマンの頭部を衝撃と熱から守る防具。現在多く出回っているのはヒューストンスタイルと呼ばれる丸味を帯びたシルエットを持つものと、ニューヨークスタイルと呼ばれる後方部分が長く伸びたものの2種類がある。以前は皮革製のものが圧倒的だったが、現在では特殊ファイバー製の軽量の物が主流である。ヘルメットの色も州やデパートメントごとに異なり一概には規定できないが、ヘルメットの色で隊員の階級などが選別できるようになっている場合が多い。もう一つの外観の特徴は、フロントに付くシールドと呼ばれるものだ。現在では階級と所属が分かる簡単なものになっているが、アンティークヘルメットと呼ばれる年代物のヘルメットのフロントには装飾的なデザインが入っていた。 人体の重要部分である頭と首を守るため、NFPAなどの基準値は非常に高い。300℃近い熱に数分さらすヒートテストを始め、衝撃テストなどあらゆる角度からその性能がチェックされる。こうして厳しい審査基準をパスしたヘルメットがファイヤーマンたちに供給され現場で彼らの命を守るのだ。 TOP ■First Responder 現場に急行する緊急ユニットのこと。 TOP ■フィーマ FEMAは、自然災害やテロリズムなどの人的災害で生命の危機にさらされる市民の安全を管理する組織だ。規模が甚大な自然災害などでは、多くの支援ユニットが国内外を問わずやってくる。これらの支援ユニットをひとつの機構でまとめ、有効的に統率するのもFEMAの大切な役割になる。そして、FEMA最大の役割は、不測の災害に対して『Before』『During』『After』という3段階において、市民の安全を確保することにあ る。すなわち、『Before』段階での安全確保とは、洪水に対する治水などを指し、『During』では、交通規制や食料・医療品の確保などを指す。『After』の段階では、ホームレスになった市民への住居確保や職業斡旋など社会復帰の手助けするなどをする。まさに、アメリカ合衆国の危機管理意識の高さを象徴する組織と言えるだろう。 TOP ■Phoenix 古代エジプトの太陽崇拝と関連する伝説上の霊鳥。鷲と同じような大きさで、羽は燃えるような金色で美しい鳴き声を持つ。1度に1匹しか存在しないが500年以上生きる。寿命が尽きるとき、自らの体を焼き、その炎の中から若鳥となって復活すると言われる。この様な伝説があるため、消防の帽章や旗、バッジにもフェニックスをあしらったものが多い。 TOP ■フラッシュオーバー 一つの空間(例えば部屋)のあらゆる可燃物が一斉に発火し爆発的に燃えること。この状態が起こるとき、その空間は非常に高い温度になっていて時間差無く一斉に物が燃え出す特徴がある。ファイヤーマンたちが最も恐れている現象である。ファイヤーマンたちはスラングでこの現象を『when shit hits a fan』と表現する。そう表現してしまいたくなるほど目も当てられない、ということであろう。 TOP ■ブラッシュコート 森林火災の沈静後、残り火を消火する際に着用するコート。耐火素材であるNOMEX(ノーメックス)の1枚仕立てで通常のファイヤーマンコートと比較すると驚くほど軽い仕上がりになっている。気候の温暖なアメリカのウエストコーストのものが流出品として多い。これは、森林火災多発地域のため、利用頻度や絶対的枚数が多いためであろう。長時間、且つ広範囲にわたる地道な消火活動で、ファイヤーマンの消耗を極力抑えるためのウエアだ。通常の火災現場で着用されることはまずない。 TOP ■Flammable Gas 可燃ガスまたは液体(Liquid)などを指す。危険物の1つとして漏洩などの事故が発生した際、ハズマットの出場の対象になっている。身近にも多く存在する危険物と言える。 TOP ■Flame Resistant Materials 耐火素材全般を指す。ファイヤーマンコートに使用されている素材ではノーメックス(NOMEX)やPBIなどが有名。NOMEXやPBI、それにケブラーなど消防現場で使用される素材は、高温に晒されても燃えることなくいきなり炭化するものが多い。しかも炭化を始める温度はかなりの高温のため、防火服の素材として最適、というわけだ。 TOP ■Presentation Shield 消防署員がパレードや記念行事などで他の消防署を訪れたときにお互いに交換し合った友好関係の記念品的なアイテム。1800年代が最盛期でアメリカ各地の消防署間で頻繁に交換された。素材は主に皮革で、その他に金属製、木製のものもある。高さは大体20〜40cmくらいだが中には75cmを超える巨大なものも存在する。シールド面はペインティングで、チームフラッグや有名人、消防馬車などが描かれた。貴金属を使い芸術品としての価値が高いものもあり、今日ではコレクターズアイテムとしての人気も高まりつつある。 TOP ■Benjamin Franklin ベンジャミン・フランクリン。1706年1月17日ボストンに生まれる。文筆家、出版業者、発明家、科学者、外交官、政治家の肩書きを持つほか、『アメリカ消防の父』としても知られる。1736年、消防署の前身となる『Union Fire Company』を創設した。 TOP ■Mountain Rescue 山岳救助隊。山間部での遭難や人身事故に対応する救助隊。山間部での捜索は天候の不順さや足場の悪さから危険が多い。捜索エリアも広く体力とともに忍耐力も必要とされる。また各種救助用ツールや重機が持ち運びにくい地域での捜索救助となるため、隊員たちは最低限の装備で捜索や救助にあたる。 TOP ■町火消 火事が多かった江戸の町には、大名火消や定火消と呼ばれる幕府が作った江戸の町を守るための消防の専門官がいた。しかしそれでは全く人足が足りず町人たちで構成される町火消が設立された。鳶職人を中心としたその町火消は、火事が起こるたびに見知らぬ他人のために体を張った。町人たちはそんな彼らの姿に『鯔背(いなせ)』な侠気を感じたものだった。そして彼らが愛用していた当時のファイヤーマンコートが刺子袢纏(さしこはんてん)と呼ばれるものだった。今でも消防団などが着用しているので目にすることが出来る。江戸時代より受け継がれている刺子袢纏には町火消の粋な火消魂が詰まっている。 TOP ■纏 戦闘や消防の際に用いられた標識で、戦国時代に家紋などを付けた馬印として盛んになった。江戸時代にはいると、この纏は消防にあてられた。町火消は享保5(1720)年から纏制度が許され、地域名を書いた吹流しを用いていた。しかし天保2(1831)年以後、馬簾付きの纏の使用が許されるようになった。この時に、出し飾りの大きさ2尺(約60cm)以内、全て白染塗りとし、馬簾の数も48本に定められた。 TOP ■マリンレスキュー MARINE RESCUEはダイバー技術を持つ消防士が多く配属されており、川・湖・沿岸を主な活動の場としているレスキューユニットだ。彼らの主な任務は溺れた人々の救出のほかに、FIRE BOATによる消火任務がある。FIRE BOATの大きな特徴として、陸上の消防車への水の供給がある。川などから比較的近くで火災が発生した場合、MARINE RESCUEは消火栓的な役割も果たすのだ。彼らは通常の防火服以外に、ウエットスーツやドライスーツなどを装備する。FDNYで有名なニューヨーク消防署のレスキューユニット、RESCUE1〜5やCFD(Chicago Fire Department)のSquad 1の中にもダイバー達がいる。 TOP ■マルチーズクロス マルチーズクロスは、防護のシンボルであり、名誉のバッヂである。騎士団として名高い十字軍が聖地奪回を目指して戦ったとき、彼らヨーロッパ騎士団は、かつて見たこともない兵器に遭遇した。それは恐るべき戦闘用兵器で、勇敢な十字軍の騎士たちに苦痛と悲惨な死をもたらした。使用した恐るべき兵器とは“火”であった。 十字軍が町の城郭を支配し戦いを有利に進めていた時、サラセン人はナフサ(揮発性石油蒸留物)をガラスに詰めたものを大量に投げつけた。十字軍の騎士たちの衣服がその液体で濡らされた後、騎士団の中央に激しく燃えたたいまつが投げ込まれた。何百もの仲間が敵からの炎の攻撃により命を奪われた。他の騎士たちは炎上している仲間を苦痛から救うために危険を顧みず消火活動にあたった。 結果として彼らは世界で最初のファイヤーマンになった、と言えるだろう。生き残った騎士団(彼らは今日、消防士たちが身につけている十字のバッヂに似た名誉バッヂを付けている)は死んでいった仲間の英雄的行いを人々に伝えた。この騎士団が約4世紀に渡って地中海の小さな島、マルタ島で生活をしたことからこの名誉ある十字のバッヂは“マルチーズ・クロス”として知られるようになった。 今日、マルチーズクロスは防護の象徴になっている。それは、『マルチーズクロスを身につけているファイヤーマンは、自分たちの命に代えてもあなた方を守ります。』という意味だ。かつて騎士たちが仲間のために命をなげうった精神と同じなのである。 TOP ■モーニングプライド アメリカ有数のファイヤーマンコートメーカーであるMorning Pride社は1921年に創業され現在に至る。多少の紆余曲折はあったが、一貫した精神で創業後まもなくからファイヤーマンコート作り続けている。現在は多くの競合たちに競り勝ち、有名なFDNYにファイヤーマンコート、パンツ、グローブ、などを供給している。彼らの開発精神とその結果はまさに瞠目に値する。自慢のファイヤーマンコートについて簡単に機能を説明する。 トリプル・トリムも呼ばれる3層に色分けされたイエローのリフレクターテープが、裾や袖口などに付く。これは、他の商品と識別する上でも非常に分かりやすい特徴になっている。アウターシェルには現在の最強防火素材と言われているPBIを使用している。それ故にこのコートは摂氏約650度まで耐えられる。しかしこの温度に達すると着用しているファイヤーマン自身がスウェット・バーン(Sweat Burn)と呼ばれる汗の蒸発で起こる火傷を負ってしまうが。 FDNYは古くからブラックカラーを採用しているため、供給されているコート類も全てブラックに統一されている。ここに一つの大きな特徴が隠されている。特殊な染料を使って素材を染めているため、摂氏約200度になるとその染料が沸騰し明るい茶色に変色する。この色の変化を見てファイヤーマンは危険を察知するのである。もう一つのセールスポイントは40TPPを誇ることだ。TPPとはThermal Protection Performanceの略で、何秒間任意の状況に耐えられるかという単位として使われる。この場合は40TPPなので20秒間となる。任意の状況とは、フラッシュオーバーの事を指し、ファイヤーマンはこの状況から脱するのに20秒間の猶予が与えられていると解釈できる。こういった、機能の数々を備えたファイヤーマンコートは日々進歩している。 TOP ■モリタ 株式会社モリタホールディングス(以下、モリタ)の創業者、森田正作氏が、ガソリンエンジン付プランジャーポンプを世に送り出したのは1907年のこと。それから百余年、モリタは消防車両製造のトップメーカーとして日本の消防を支え続けている。モリタが手掛けた消防車両が、現在日本で活躍する消防車両の約半数を占めるという事実からもその実力と信頼が窺える。 TOP ■USAR(Urban Search And Rescue) 直訳的に言うと“都会における捜索救助隊”という事になる。都市部で大規模災害や事故が起き、不特定多数の人々が行方不明になったときに組織される団体の総称。アメリカなどではFEMA管理の下、編成されることが多い。編成されるのは消防隊員や救助隊といった消防職員だけでなく捜索救助に長けた多くの職種の人員がUSARとして活動する。 TOP ■Used Fireman Coat その名の通り、使用済みのファイヤーマンコート(防火服)。アメリカを例に取ると、各消防署で使用済みとなったユーズド・ファイヤーマンコートが、非公式に市場に出回っている場合が圧倒的に多い。使用済みという考え方は、ファイヤーマンコートが本来持っている耐火性能などが劣化し、定められたパフォーマンスを発揮出来なくなるまで使われたものを指すのが一般的。そのため、ユーズドコートを着用し火傷などの怪我をしても製造者責任を追及することは出来ない。 TOP ■Life Saver 日本ではまだあまりメジャーではないが、海水浴場にいる監視員とほぼ同様の働きをする救助員と解釈できる。一般に公式の職業者は“ライフガード”、そしてボランティアで同様の活動をするのがライフセイバーとされている。試験をパスすることで誰にでもなれるライフセイバーは大きなビーチがある外国地域では誇らしいあこがれの職種である。 TOP ■ラダーカンパニー ポンプ車と並んで我々が最初にイメージを浮かべる消防車がはしご車ではないだろうか。消火用車両であるポンプ車の次に数が多いのがこのはしご車だ。はしご車隊の任務は大きく分けて2通りある。1つめは、『Search & Rescue』と言われる“捜索・救助”だ。梯子を使い窓や屋根から侵入し、要救助者の捜索をし、発見した場合は速やかに救助をする。もう1つの大きな任務は、ポンプ車隊の消火作業のバックアップだ 。その手始めに『換気』を行う。天井や屋根に穴を空け上方へ煙を誘導する『Vertical Ventilation』や、壁や窓に穴を空け横から煙を逃がす『HorizontalVentilation』がある。その他にも、『Positive Pressure』と呼ばれる、扇風機を使った換気もある。どれもこれらの手段を複合的に用い、有効な換気を行う。換気を行わないと、実際の消火活動をするポンプ車隊はその任務を全うすることが出来ない。換気には建物内に充満した煙を外へ追い出し視界を確保するという意味と、建物内で熱くなった空気の温度を下げるという2つの意味合いがある。はしご車隊の迅速なフォローにより円滑で効果的な消火活動が行えるのだ。 TOP ■Rip-Stop RIPとは“裂ける”の意で、そのためRIP-STOPとは裂けを止めるという意味。格子状に繊維を織り込むことで素材を破れにくくし、万一破れても端がほつれにくいよう作られている。アウトドアのウエアにはナイロン・リップストップなどがよく使われている。ひとたび破れると裂けが止まらないナイロン繊維をリップストップ仕様にすることで、弱点を補うことができる。 TOP ■リフレクター 通称『リフレクター』と呼ばれる再帰反射板は、光を光源に反射させる特徴がある。通常の“反射”とは違い光がどの方向から当たっても光源に向かって反射するように光学的に工夫されたものを再帰反射と呼ぶ。既に多くの衣料品や雑貨に使われているため、効果のほどは説明をする必要もないが、このリフレクターの出現で暗闇などの視界の利かない場所で作業するファイヤーマンなどは多大な恩恵を受けている。 TOP ■Rule 3 -Survival- 生命の危機に陥った際に、自分に与えられた(残された)時間がどれだけあるかを判断するためのルール。このルールを知っていることで必要以上に慌てず状況に対応出来るという。 ・3分間:空気(酸素)がない/出血がひどい場合 →3分まで生きられる ・3時間:異常高温/異常低温 →3時間まで生きられる ・3日間:水/食料がない →3日間まで生きられる TOP ■レスキューカンパニー(特別救助隊) レスキューの名で親しまれている救助隊を指す。一般には、消火活動やフォロー作業には加わらず、ひたすら人命の救助を専門とする捜索・救助のスペシャリスト集団。アメリカの場合、大抵の隊員はポンプ車隊、はしご車隊に所属し経験を重ねた後、レスキュー隊の隊長推薦でレスキュー隊候補生として仮配属され、一定期間(だいたい半年間)任務をこなす。その試用期間が満了になると、隊長がその候補を採用するかどうか他の2人の副隊長と合議し決定する。そのため、日本のように特定の試験はない。ただし、日本と同様に高いレベルの知識と技術が求められることに違いはない。日々の訓練では、色々なケースを想定した実践さながらの訓練を繰り返す。求められるものが多岐に渡るため、その訓練内容は非常にタフなものが多い。 TOP ■RESCUE SQUAD(レスキュースクワッド) 1993年に前身である『FIRE FIGHTERS』としてオープン。 『愛と勇気とチームワーク』というファイヤーマンの代表的なイメージをコンセプトとして商品・サービスを展開中。 TOP ■Rescue Tube レスキュー・チューブというほかレスキュー・ブイ(Rescue Buoy)という呼び方もするサーフレスキューやライフセイバーが使用する簡易救助ツール。普通レスキューカラーであるオレンジ色をしている。特殊な泡(ウレタン・フォーム他)の固まりで長さ約1メートルの棒状のツール。溺れている要救助者へ目がけ泳いでいき、このチューブを掴ませ、陸まで引っ張っていく。そのためチューブの一端には長いロープがついている。 TOP ■Radioactivity 放射能の意。外からの刺激を受けることなく原子核が自発的に放射線を放出する性質を言う。天然に存在する放射能は自然放射能と呼び、原子炉などを用いて人工的に作り出すものを人工放射能と呼ぶ。前者はα、β、γ線を、後者は陽電子、陽子、中性子を放出するものがある。これらの光線が人体に悪影響を及ぼす。 障害の種類も多様で皮膚や内臓に火傷のような症状が発生したり、外見は何ともなくとも目に見えない細胞や遺伝子、染色体に傷を与える。被爆した時は自覚症状がなくとも、数日から数十年後、場合によっては子孫にまで影響を残すことがある。癌の多発や奇形等の先天的障害児の出生増加などである。 TOP ■Rope Rescue あらゆる“レスキュー”の現場で最も多く活躍するツールと言えばおそらく『ロープ』であろう。ロープを使用/利用した救助技術はこの20年で大きく進歩し洗練されてきている。そしてその技術の向上に合わせ補助器具の種類も豊富になった。 もともとこの技術はマウンテン・レスキュー(山岳救助)のためのものとして発展してきたが、高層ビルが建ち並ぶ都市部でもこの技術の利用が奨められてる。この技術講習ではケースに合わせた色々なロープ救出技術を学ぶほか、燃え盛る建物内から脱出するためのノウハウも学ぶ。多数あるロープの結び方だけでも毎日のように繰り返し訓練される。結び目が緩い、など正しくない結び方をすることは命を落とすことに直結するからだ。 TOP ■ロンドン消防署 イギリスの首都、ロンドンを守る消防署。ロンドンにおける消防の歴史は17世紀に遡る。1666年に起こった大火災から1860年代までは、公の消防署はなく保険会社所有の消防団しか存在しなかった。そしてこの保険会社所有の私設消防団は彼らの保有する建造物、及び保険対象となっている家屋の火災にしか出場しなかった。1800年代に入り、一つの大きな組織が消防行為を取り仕切る方が、効果的な消火活動が行えるとい う意識が浸透し1833年にロンドンの全ての火災に出場する『London Fire EngineEstablishment』が創設された。そして1866年、ついに予算全てが税金でまかなえるようになり、現在の『London Fire Brigade』になった。ロンドン市の人口は約700万人で消防吏員は約5,900人。分署などステーションの数は114箇所、Engine(ポンプ車)は177台、Ladder Truck(はしご車)は16台ある。1996年度にトータルで出場した回数は19万件で、その内ファイヤーコールは約50,000件。ちなみにイギリスの緊急コールナンバーは『999』番。 TOP ■Wild Fire 森林火災などの自然火災を指す。乾期が来ると毎年のようにアメリカ西海岸の森林地帯で火災が発生する。発火原因は様々だが、ひとたび火災が発生すると人間の力だけでは手に負えず、降雨などにたよるほか消火の手だてがない。多くの消防隊員が精力的に活動し、延焼の被害を防ぐのが精一杯というのが現状だ。毎年広大なエリアが山火事によって消失している。 |
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